包茎手術とは?包茎の種類や気になる手術方法について詳しく解説

包茎手術

包茎とは?

子供の時は皆が包皮で覆われています。これを生理的包茎と呼びます。

ある年齢に達すると、包皮と亀頭の一部が自然に離れ、包皮を引っ張ると亀頭が簡単に露出します。これが仮性包茎です。

一方、成人しても包皮を引っ張ると、包皮の先が狭くて亀頭が露出しません。

これが真性包茎です。

強引に露出させると、包皮が締まり、腫れて元に戻れなくなることもあります。

これをカントン包茎と呼びます。

悩みを解決するためには、まず自分がどのタイプなのかを知ることが大切です。

以下では各タイプを説明していますので、自分のタイプを確認してください。

なぜ包茎は問題なのか?

真性包茎は、医学的に治療するのが望ましいです。内部が清潔に保てず、悪性腫瘍などのリスクも高まります。

治療や手術が必要なため、見た目を気にしなくても、一般の病院では保険が適用される場合もあります(ただし、当院は保険が適用されません)。

嵌頓包茎は、包皮が無理に剥かれて戻せない状態であり、緊急性のある疾患です。すぐに医師を受診しましょう。

一方、仮性包茎は、通常は包皮が被っていますが、勃起時に自然に露出し、締めつけない状態です。つまり、手で簡単に剥くことができます。

この場合、毎日の入浴で清潔に保てば問題ありません。

ただし、個人によって悩みは異なります。匂いが気になる、早漏に悩むなど、さまざまです。

また、自信が持てないと感じる方もいます。温泉や性行為などで自信を持つことが難しい場合は、美容的な手術で解決することもあります。

包茎手術は、悩みを解消する一つの方法です。

包茎手術とは?

包皮の余分な部分を切除する治療になります。

言葉だけで聞くと単純ですが、「結果はどうなるのか?」「痛みはあるのか?」「糸を抜く必要はあるのか?」「手術後は包帯をするのか?」「勃起しても問題はないのか?」「失敗した場合はあるのか?」など、多くの疑問が出てくるでしょう。

手術を検討する前に、疑問や不安を解消するためにカウンセリングを受けることをお勧めします。

手術のメリットとしては、「恥ずかしくない見た目になる」「外見が改善される」「早漏が解消される」「異性への自信がつきやすい」などが挙げられます。

※手術にはナイロン糸や溶ける糸が使われますが、ナイロン糸の場合は後で抜糸が必要です。

包茎手術をした方がいい人とは?

①亀頭に触れると痛い場合

亀頭が痛みを感じる状態では性行為が困難になります。亀頭の皮膚は通常、粘膜状ですが、手術によって露出させると、皮膚が通常のものに変化します。通常の皮膚になると、触れても痛みがなくなり、性行為に支障がなくなります。この変化は手術後約1ヶ月で現れます。

②勃起時に陰茎が包皮で締め付けられる場合

包皮が締め付けられて痛みが生じると、性交渉が難しくなります。

③仮性包茎

通常は包皮に覆われている亀頭が、手で露出できる状態を指します。この状態は日本人にとって一般的であり、必ずしも手術が必要ではありません。

しかし、包皮を剥いたとき(特に勃起時)に狭さや痛みを感じる場合は、嵌頓包茎のリスクがあるため、手術が望ましいです。

また、包皮炎や性感染症を繰り返す方も手術が推奨されています。

④カントン包茎

「包皮を無理に引っ張って、元に戻らなくなってしまった状態」を指します。

手で包皮を元の位置に戻せない場合は、すぐに手術が必要です。包皮が締まっていても戻せる状態は、カントン包茎とは言いません。

⑤真性包茎

勃起していない状態で包皮が全く剥けないタイプの包茎です。包皮が狭くても亀頭が露出できる場合は仮性包茎です。

通常は包皮を剥けるが、勃起すると痛くて剥けない場合も仮性包茎です。この状態は排尿障害や男性不妊、陰茎がんの原因になることがあります。

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包茎手術の種類とは?

①環状切開術

環状切開術(かんじょうせっかいじゅつ)は、包茎手術の一種で、包皮の一部を円形に切開して亀頭を露出させる手術です。

この手術では、包皮を完全に取り除くのではなく、一部を残して亀頭を包む形にします。環状切開術は比較的簡単であり、手術後の回復も早いとされています。

②亀頭直下埋没法

亀頭直下埋没法(きとうちょくかいまいぼつほう)は、包茎手術の一種で、包皮を切開して亀頭を露出させ、その後、亀頭と包皮の間に糸を使用して包皮を亀頭の下に留める方法です。

これにより、亀頭が常に露出した状態になりますが、完全に包皮が取り除かれるわけではないため、外見的な自然さが保たれます。

この手術は、包皮を取り除く従来の手術よりも保護感覚を保持しやすいとされています。

③陰茎根部切開法

陰茎根部切開法(いんけいこんぶせっかいほう)は、包茎手術の一つで、包皮を切開する手術方法の一つです。この手術では、包皮を陰茎の根本部分から切り開き、亀頭を露出させます。

包皮を完全に剥く従来の手術とは異なり、根本部分から切開することで、包皮を亀頭の下に留めたり、露出を調節したりすることが可能です。

この方法は、包皮を亀頭に自然な形で残すことができ、外見的な美しさや感覚の保持に寄与するとされています。

④切らない包茎手術

切らない包茎手術は、手術中に包皮を切除することなく、特殊な器具や技術を使用して亀頭を露出させる手術方法です。

この手術では、包皮を切らずに縫ったり、伸ばしたりすることで、亀頭を包皮から引き出します。切らない包茎手術は、一般的に切開手術よりも短時間で行われ、傷跡が残りにくいという利点があります。

また、術後の痛みや腫れも比較的少ないとされています。この手術は、特に外科手術を受けることに抵抗感がある人や、切開手術のリスクを避けたい人に適しています。

⑤クランプ法

包茎手術の一種であるクランプ法は、包皮を切除する従来の手術とは異なり、包皮を切らずに亀頭を露出させる方法です。

この手術では、特殊なクランプと呼ばれる器具を使用して、包皮を押し上げ、亀頭を露出させます。その後、包皮と亀頭の間に特殊な糸を使って包皮を留め、亀頭が露出した状態を維持します。

クランプ法は切開手術よりも手術時間が短く、術後の痛みや腫れが比較的少ないとされています。

この手術は、一般的に切開手術のリスクを避けたい患者や、手術の回復期間を短縮したい患者に適しています。

⑥背面切開術

背面切開術は、包茎手術の一つで、包皮を切開する手術方法の一つです。

この手術では、陰茎の背面(陰嚢側)に切開を行い、包皮を剥いて亀頭を露出させます。

背面切開術は、包皮を切り取る従来の手術方法の一つであり、包皮の余分な部分を完全に除去することができます。

この手術は一般的であり、包皮の取り除き方や手術後の経過は医師の技術や患者の状況によって異なります。

包茎手術のメリット・デメリット

包茎手術のメリットとデメリットは次のようになります。

メリット

  • 外見の改善: 包皮を取り除くことで、亀頭が露出し、外見が美しくなります。
  • 清潔さの向上: 包皮が取り除かれることで、清潔さが保たれ、感染や臭いのリスクが軽減されます。
  • 性行為の改善: 亀頭が露出することで性行為の感覚が向上し、早漏の改善やパートナーへの快適さが増します。
  • 健康上の利点: 亀頭の清潔さが保たれることで、尿道炎や包皮炎などの症状のリスクが低減される場合があります。

デメリット

手術のリスク: どの手術にも手術に伴うリスクがあります。感染症、出血、傷跡の残存などの合併症が発生する可能性があります。

手術後の痛みや腫れ: 手術後は一時的に痛みや腫れが生じることがあります。

手術費用: 包茎手術には費用がかかる場合があり、保険適用外の場合は高額な費用が必要となることがあります。

感覚の変化: 一部の患者は手術後に性的快感に変化を感じる場合があります。

これらのメリットとデメリットを考慮し、個々の状況に応じて包茎手術を検討することが重要です。

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包茎手術は保険適用になる?

包茎手術は通常、自由診療(自費診療)です。日本では国民皆保険制度(保険診療)が採用されており、治療や手術、薬の処方が保険適用されます。

保険が適用されると、費用の一部のみを支払うことで済み、高額な医療費を負担する必要がありません。

一方で、包茎手術はクリニックで行われますが、保険適用されず全額自己負担となる自由診療です。その理由を以下で説明します。

仮性包茎の手術に保険適用できない理由とは?

健康保険は、病気や生活に支障が出る症状の治療に使われます。仮性包茎は病気ではないので、保険が使えません。

ネット上では、仮性包茎が亀頭の感染源になる可能性があると言われていますが、実際には皮を剥いて亀頭を洗えるため、一定程度は衛生的に保てます。

したがって、仮性包茎は命に関わるような病気ではないため、保険が使えません。しかし、真性包茎やカントン包茎は放置すると問題が生じることがあるため、保険が使えることがあります。

真性包茎やカントン包茎の手術は保険が適用される場合がある

仮性包茎の手術は保険が適用されませんが、真性包茎やカントン包茎の場合は保険が適用されることがあります。

真性包茎は、皮を剥いて亀頭を露出できない状態であり、排尿や射精に問題が生じることもあります。一方、カントン包茎は皮を無理に剥いても元に戻せず、亀頭下部で皮が腫れあがる状態を指します。

真性包茎やカントン包茎は痛みを伴うことが多く、特にカントン包茎は亀頭が壊死する危険性があるため、放置すると危険です。

これらの包茎は病気や性機能障害に進行する可能性があるため、通常は保険適用で手術が行われます。

まとめ

包茎には大まかに、仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3つの種類があります。包茎は悪臭や炎症、性感染症のリスクが高まることがあり、治療がおすすめされます。

手術後に後悔しないためには、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。経験豊富な医師が手術を行い、費用が明確なクリニックを選ぶことをお勧めします。

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